• プロジェクトリーダーとエンジニア

    これからのビジネスにITは不可欠。

    だから、端的にいって

    今後、ITの知識がないプロジェクトリーダーや経営者は、成立しなくなる。

    いまさらの発言で、言うのも恥ずかしいくらいだけど。

    Webサイトもなし、

    顧客管理も紙ベース、

    連絡も電話か手紙、

    なんて状況は、

    なんらかの意志と戦略がないかぎり、ありえない。

    伝統工芸や古典芸能などの分野でさえも、

    よくできたWebサイトを運営しているのが通常といえる。

    そう考えると、すべてのビジネスパーソンは、
    ITとかかわらなければならない。

    そこで、

    「経営者がエンジニアについて理解している必要はない
     経営者がプログラミングするわけではないのだから・・・」みたいな

    声も聞こえてくるが、

    どことなく寒い発言のような気がしてならない。

    エンジニアリングについてなにも知識がなくて、

    エンジニアに働きやすい環境を経営者は提供できない。

    実際、

    技術的な知識ゼロでエンジニアに企画を投げることで、

    無駄なコスト、ディスコミュニケーションが多発している。

    考えてみよう。

    子どもが急に、

    「クリスマスにロケットをください」

    と言ったらどうするだろうか?

    理由を聞いたら

    「かっこいいから」

    くらいの理由で。

    ロケットがいかに高額なもので、

    買ったとしても、置き場所に困るし、

    使い道にも困る、

    おそらく認可も必要だろう

    など、判断できるほどの知識がないのだ。

    これでは、お話にならない。

    文字通り、話し合いが成立しない。

    プログラミングの難易度、システム構築の難易度すらわかっていない

    経営者やプロジェクトリーダーは、この子どもとおなじことをやってしまう。

    重要なポイントは、

    経営者は、エンジニアに求めるものの困難さと重要さを理解していなければならない

    ということ。

    ロケットを手に入れることの困難さをわかっていて、

    かつ、

    それを手に入れることがいかに重要であるかを理解していれば、

    話し合いと実現の余地が十分にある。

    子どもが「超薄いラップトップPCが欲しい」というのと

    スティーブ・ジョブズさんが「茶封筒に入るラップトップを開発しよう」というのでは、

    まったく次元も実現度もがちがってくるのだ。

    Top

  • 中途半端で終わらせる

    投稿 13 2011年12月 by 暫定CEO in プロジェクトについて with 0 comments

    富士山(投稿とは関係ないけど)

    しごとは、やりきったところで終わらせないこと。

    1日単位のしごと、1週間単位のしごと、1ヶ月単位のしごと、
    あるいは、四半期、年間、いろんな単位があるけど、
    かならず中途半端なところで終わらせること。

    米国の人気ドラマは、5年、6年とつづくものもあって、
    シーズンの最後は、かならず、中途半端な状態で終わる。

    映画や小説のように、
    見終わったあとの満足感がつよいと、
    つぎのシーズンを見る欲求が減る。

    しごとも、
    やりきった感のあるところで終わりにすると、
    しごとをしたくなくなる。

    腹八分目ということばがあるように、
    通常は、「残りは明日やろう」くらいにしておくのがベスト。

    余裕がないときは、
    しごとをやりきって、プラス1のしごとをしておく。

    つまり、
    せっぱつまっていないときは、
    腹八分目で少し残しておく。

    せっぱつまっていて余裕がないときは、
    やりきって、かつ、つぎのしごとにちょっとだけとりかかっておく。

    ちょっと残すのがつづくと、
    どんどんしごとがたまっていきそうな気がするけど。。。

    結果的に、
    しごとに集中できるので、やりきるよりも
    効率は格段にあがる。

    Top

  • 皆既月食

    スケジュール管理をなんのためにするのか?

    ほとんどの本には、
    「遅延しないスケジュール管理」
    みたいに、
    スケジュール管理は、遅延を防止して
    計画どおりにプロジェクトを達成するため
    というのが前提で書かれている。

    じゃぁ、
    遅延したら、なにが問題なのか?

    コストがかかるとか
    クライアントに迷惑がかかるとか
    そういうことに行き着く。

    実際のところ、
    遅延そのものを懸念しているわけではないということ。

    働く1人ひとりが充実して、
    着実にプロジェクトが進行していれば、
    原則的に、プロジェクトが遅延しても問題ない。

    別のいいかたをすると、
    人間はすべからく、「遅延したってべつにいい」
    と考えている。

    だから、
    遅延しないためのスケジュール管理なんてのは、
    建前でしかない。

    それよりも、人間は、
    信頼し合いたい
    楽しくいきたい
    充実感がほしい
    という欲求のほうが根源的につよい。

    だから、
    遅延しないという建前の欲求を満たすのは難しく、
    信頼し合いたいという欲求を引き出してあげるほうがよほど建設的といえる。

    クライアントに気持ちよくすごしてほしいから遅刻しないように行く
    のであって、
    マナーとして遅れないようにするのは、説得力に欠ける。

    京都のある宗派のお坊さんは、
    みんながそろってから読経できるように、
    かならず遅れて登場する。

    ここは、1つ、逆の見方をしたほうがいい。

    スケジュール管理は、
    働く1人ひとりが充実しているかどうかのバロメータである。

    バロメータってことばが古いか。。。

    プロジェクトリーダーたるもの、
    遅延しないか必死で監視・・・なんてせず、
    充実感を感じられる環境を提供できているか顧みよう。

    Top

  • キヤノンの一眼レフ・レンズで品質の高いものには、赤い線が入ってる。

    canon ef24mm f1.4L ii

    つまり、赤い線が入ってたら、それは、
    キヤノンといたしましては、現時点での最高品質で、やれるだけのことはやりました、
    ということを意味する。

    キヤノンのレンズが、そもそも高品質なのかどうかは、ここからはわからないが、
    とりあえず、キヤノンのなかでは最高なんだというはわかる。

    そして、実際に、
    「赤い線の入ったレンズを使ってみたい」という多くの欲求を引き出している。

    もちろん、反面、
    「儲け主義」と言われることもあるけど。

    ここでややこしいのは、
    「じゃぁ、別のメーカーがおなじことをやって成功するのか」
    というと、当然、成功するとはかぎらない
    ということ。

    実際にブランディングやマーケティングを成功させるには、
    試行錯誤と、地味で地道な活動が必要。

    だけど、考え方は、かんたんなこと。

    すぐれたサービスを開発しつづけること。
    シンプルでわかりやすくつたえること。

    これだけ。

    そこで、知っておくと便利なポイント。

    「すぐれているというのは、
     おとっていることを意味する」

    ということ。

    ここをおさえておけばOK。

    F1マシンは、
    サーキットですぐれた性能を発揮するけど、
    1レースごとにメンテナンスが必要。
    そればかりか、レース中に壊れることもしばしば。

    ゴルフのすぐれたドライバーでも、
    18Hぜんぶドライバーだけでまわるというわけにはいかない。
    遠くに飛ばすことに特化すれば、できないことも鮮明になる。

    最高の恋人に出会ったと思った1ヶ月後、
    地獄を見るみたいなこと。

    すぐれたサービスを開発する
    というのは、
    ときに、とんでもなく劣ったサービスを
    つくっていることとおなじであるということ。

    さて、
    シンプルでわかりやすく、という2点目の注意点は。

    シンプルでわかりやすくつたえるには、
    正確に説明してはいけない、
    ということ。

    これ、重要。

    あますことなく正確につたえようとすると、
    たいてい失敗する。

    だれにも興味をもってもらえない。

    人間は、欠けてる情報がないと
    興味をもてないようになっている。

    キヤノンの赤い線は、とりたててなにも説明していない。
    実際、どれくらい高品質なのかなどは、赤い線では、当然わからない。

    誤解も発生するけど、
    丁寧に説明して興味をもってもらえないのでは意味がない。

    丁寧に説明するのは、
    マニュアルとかをしっかり整備すればよくて、
    それは、ブランディングやマーケティングの範囲ではない。

    シンプルにわかりやすくつたえるためには、
    つたえるべきこと以外をすべて割愛することがたいせつ。

    Top